以前、愛媛マラソンに参加し、











走ることで人と競争して以来、








まさか、こんな場所で、人と競争することになろうとは・・・・・。











思い出してもぞっとする出来事が・・・・・。









あっ、











お、な、か、い、た、い・・・・。












トイレだ。








誰かがいいました。







トイレですね。







また、誰かがいいました。









あと、ちょっと、これだけやったら。












仕事の鬼、中條氏はこう思いました。











よし、できた。











トイレだ。










急がなくては・・・・。










知らぬ間に限界が近づいていたという事実に











彼はまだ気づいていませんでした。












おもむろに立ち上がり、








あ、










やばっ。














少し、小走りに事務所をでました。












その時です。














まさに、










一緒に、スタートした、他社の営業マン。












まさか。









まさか。











ゴールは、









同じ











そう。










トイレ。












彼もトイレに向かっているようだ。











そして、こちらを向き、












笑顔でこちらに会釈をしてくれました。














余裕の表情です。












しかし、









私にゆとりはありません。















私にとって、彼はライバル。













便座の椅子はひとつ・・・・・。











少し、ひきつった笑顔で私も会釈をしました。
















13時05分

















レースは、始まったばかりだ。















レース②へつづく。